Domaine Cosse Maisonneuve LE COMBAL(ドメーヌ コス メゾヌーヴ ル コンバル)


ドメーヌ コス メゾヌーヴ ル コンバル







  • 生産者       Domaine Cosse Maisonneuve
  • ワイン名      LE COMBAL 2013
  • 産地        CAHORS
  • 品種        Malbec




この地方で最も好きな生産者の1人です。


抜栓直後は、懐かしさを感じるカオールらしさ、華々しさと下の方から土の香りが沸き上がってくるような伝統的アロマ、ほのかにミントのような爽やかさに赤い木の実の溌剌さ。そして柔らかく円やかな表面は鼻に優しくアロマを当ててくれます。
開けたてには少し平たさと新鮮さが目立ちますが、その中にはカオールワインの特徴的なアロマの要素の殆どを感じる事が出来ます。

その後、少しずつ少しずつ、厚みが増し肉付いてくるのが香りにも現れて来ます。

表面的な酸に捕らわれずに、香り・味わい・余韻を捕らえると奥深くホッコリするような、そして素直なカオールの味わいが楽しめます。
少しすると、ほのかにインクがかった濃厚でリッチなスタイルのカオールも垣間見れます。

特に余韻にはフランスのキノコを欲する。とすると、やはり定番の鴨のコンフィか。
(因みに、カオールと言えば鴨ですが、実際にまだ鴨のコンフィを食べている人をみたことがありません・・・)

他にも様々な食材・料理を連想させ欲する味わい・余韻は、色々な料理に合うという事。しっかりと食事をしながら楽しむ事により、このワインの価値も高まります。
出しゃばらないこういうワインは尚更食事と味わってもらいたいです。
ワインバーなどで飲むべきワインと、食事をするお店で飲むべきワインの主旨は違います(勿論どちらにも向いているワインもあります)


無駄なイメージを沸かせない遊びのないエチケットも好印象。それがまたカオールらしくて尚更良い。
エチケットが可愛すぎて中身とのバランスがおかしいものもよくあるので・・・


ピュアに造りたいが為に逆にわざとらしく感じてしまったり、あまりにもジュースだったりするワインが多いなか、綺麗やピュアというより素直という表現が似合うワインらしいワイン。

本当のカオールがこの中に詰まっているのかもしれない。





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